■整体から観た「妊娠・出産・育児」

日本がまだ自宅出産が主流だった時代は、整体師がお産を扱っていた事実があります。
近年では法律の関係上、整体師が出産を扱う事が出来なくなりましたが、それでも、培ってきた知識や技術が失われた訳ではありません。

妊娠を考えている方、出産を迎える妊婦さん、産後の経過で悩まれている方、育児で悩まれているお母さん、様々な悩みが有ると思います。
そういう方達にも、整体が培ってきた知識や技術で、様々なサポートやアドバイスができます。

ごく一部ですが、ご紹介してます。
どのような些細な事でも構いませんので、お気軽にご相談ください。
※整体法の育児に基づいてのアドバイスになりますので、世間やメディアでの情報は一切無視します。

●妊娠前

整体では、妊娠前の母体の健康状態を整えておく事は、非常に重要だと考えています。
それは、妊娠前の母体の健康状態(胎内環境)が “ 妊娠できるorできない ” に大きく左右するからで、妊娠を考る上では、非常に重要だと考えています。

丈夫で元気な赤ちゃんを産むには、母体となる母親が元気で健康でなければいけません。

“ 妊娠 ” するという事は、お腹の中で胎児を成長させて、出産に至るまでの過程を過ごす事になります。
すなわち、 “ 妊娠できる身体 ” という事は、 ” 出産できる身体 ” という事です。

現代はデスクワークなどの仕事が主流になった事で、身体を動かす機会が少なくなり、慢性的な運動不足に成り易いために、母親である母体自体が弱る「母体の弱体化」が観られます。

妊娠前から適度な運動をして於く事も重要です。
また、 “ 薬やサプリメントの常用 ” や ” 精神的ストレス ” も見過ごす事も出来ません。

“ 妊活 ” という言葉が流行ってますが、それだけ、 “ 妊活 ” しないと妊娠する事が困難な状況とも言えるでしょう。

妊娠前に自身の健康チェックはした方が良いかと思います。

●妊娠中の過ごし方

妊娠中の期間は、母と子が常に一緒に過ごせる非常な貴重な時間でもあります。

現代では共働きの家庭が増え、出産間近でも仕事をしている母親が多くなってきました。
むしろそれが、 “ 普通の事 ” のようになってきている時代です。

整体から観れば、好ましい事とは言えません。
母と子は臍帯で繋がっており、妊娠中は母親の栄養で胎児が育ちますが、栄養の吸収だけでなく、心(精神)も繋がっていると考えています。

妊娠中に受けるストレスは、そのまま、胎児にもストレスの影響を受けています。
妊娠中の時期は、母と子が常に一緒に過ごせる非常に貴重な時間であり、 “ 胎教 ” という言葉があるように、の時期の過ごし方が、胎児の出生後の人生に大きな影響を与えます。

ですので、妊娠中は、常にリラックスできる環境作りを心掛けて下さい。

そして、胎児と一対一で話しかける時間を作るようにして下さい。
“ 〇〇のついで~ ” とか ” 〇〇と一緒に~ ” のような物事のついでに話しかけても意味がありません。
“ 一対一で話しかける ” という事は、胎児とのコミュニケーションも目的ですが、 “ 母親からの愛情を100%胎児に向ける ” という事が重要です。

妊娠を考えているお母さんは、母体がお腹に命を宿した瞬間から、“育児”は、始まっていると認識して頂きたいです。

また、適度な運動も行なうようにしてください。

妊娠初期(1ヶ月~3ヶ月)の間に、整体操法を受けてもらう事で、妊娠中のトラブルが無く安産に成り易くなります。

整体師は妊娠・出産・育児の専門家である為、出産を扱っていた整体師は逆子でも問題なく自然分娩させていました。
※ ” 逆子マッサージ ” のような外的から強い刺激を与える事はありません。

妊娠中は気持ちにゆとりを持って、心身ともにリラックスした状態を保てる環境を作る事が重要です

●母親の産後の過ごし方

産後の過ごし方として、母親は安静にいて頂きたいです。

母親の “ 体力の回復 ” もありますが、「骨盤を左右揃える」為に、安静にして頂きたいです。

整体では「床上げ」を重視しており、 “ 産後の過ごし方 ” 次第で、その後の母親の健康状態が左右するほど重要視しています。

近年の産婦人科は「床上げ」という概念が無い為に、出産直後、自分で分娩台から降りたり、2日目から歩いたり、シャワーを浴びたりと、動く事を良しとしていますが、整体から観ても非常に危険な行為だと感じます。
産後1~2ヶ月は安静に過ごして頂き、特に水仕事や掃除、洗濯、料理などの家事全般はやらないで頂きたい所です。

妊娠・出産をすると、左右の骨盤が開く事で、一度、破壊されるのですが、左右の骨盤が揃っていない状態で、 “ 立ったり ” 、 “ 歩いたり ” 、 ” 座ったり ” などの骨盤に負荷(体重)が掛かる動作を行なうと、骨盤の収縮する働きがそこで止まる為に、元に戻らなくなります。
そして、骨盤は歪んだままになってしまいます。

「床上げ」が正しく経過出来れば、「骨盤矯正」は本来は不要です。
しかし、近年の産婦人科での出産方式では、「床上げ」という概念が無く、骨盤の重要性の理解に欠けている為に、「床上げ」の経過は困難だと感じます。

骨盤の歪みは放置しても治る事はありません。

月日が経つに連れて矯正も困難になっていきます
骨盤矯正を受けれる時期や、「床上げ」など、産後の詳しい過ごし方など、詳しい内容を知りたい方は、お気軽にご相談下さい。

★床上げ★

「床上げ」とは、産後、一番最初に起き上がるタイミングの事を言います。
床上げの目的は“骨盤を左右揃える”事です。
妊娠・出産すると骨盤は左右に開く事で、一度、破壊されます。
そして、産後、ホルモンの働きによって骨盤が元の状態に戻ろうとする力が働く事で、左右の骨盤が交互に閉まってきます。
左右の骨盤が3回目に揃った時が起き上がる=「床上げ」のタイミングです。

●母と子の産後の過ごし方

母と子は常に一緒にいる事が良いです。

生後3ヶ月は、赤ちゃんにとって胎内環境を再現する必要があります。

胎内環境の再現なので、「暗い・静か・風が無い・お母さんが常に一緒」という条件が必要になります。

産後間もない赤ちゃんにとって、光・振動・音・風などの外的の刺激に対して、非常に敏感で、特にお母さん以外の人間に対して恐怖心をもっています。
これは、母体内の環境から外的の環境が激変する事で、赤ちゃんにとって多大なストレスになるからで、そのストレスを避ける為に胎内環境の再現が必要になってきます。

また、産後は赤ちゃんだけでなく、お母さんも過敏な反応を示してしまうので、出来る事なら、生後3ヶ月間は母と子の時間を優先すべき期間でもあります。

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