■整体から観た各種症状の解説 その2

●アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は胎毒が関係しています。

胎毒とは、出産直後の赤ちゃんが出す排泄物(※宿便)の事を言うのですが、現代の産婦人科は「宿便を出す」という概念がないので、胎毒を排出するタイミングが失われています。

解毒機能が未熟な赤ちゃんは、胎毒を排泄する事が困難な為、体内の胎毒の排泄としてアトピー性皮膚炎として出ていると観ています。

症状としては皮膚疾患ですが、整体では、皮膚は皮膚呼吸をしている事から呼吸器として観ているので、アトピー性皮膚炎は、呼吸器疾患と観ています。

特に幼児期の子供に多い症状ですが、近年は、成人した大人でも発症している事から、精神的・心理的ストレスも大いに関係しています。
季節の変化に過敏に反応して、春・秋に症状が出易く、また、食べ過ぎ、身体の乾燥には充分に気を付けなければいけません。

日々の生活での疲労を溜め込まないようにする事が重要です。

●喘息(ぜんそく)

喘息もアトピー同様に胎毒が関係しています。

西洋医学では、ハウスダストやダニといったアレルギー物質が原因とされています。

喘息は呼吸器疾患で、生まれつき呼吸器が弱いと成り易く、正式名称は「気管支ぜんそく」といい、特に子供に多く発症しやすく「小児ぜんそく」と言われます。
アトピーのような皮膚疾患を抱えている人は、皮膚呼吸が苦手な為、呼吸器に負担が掛かり喘息を伴うこともあります。

アトピー同様、食べ過ぎや、身体の乾燥でも引き起こし易いので注意が必要です。

喘息も毎日の生活での疲労を溜め込まないようにする事が重要です。

●血圧

一般的な血圧の測定では上の血圧・下の血圧と分けて測定され、基準値とされる血圧より低ければ低血圧、高ければ高血圧となり、高血圧を病気と判断されています。

整体学的観点から言えば、身長差、筋肉量など一人一人体格に個人差が有るように、血圧もその人によって違いがあって良いと考えています。
高血圧を病気と捉えておらず、高血圧の状態が続く事の方が問題であり、病気が発症し易く、病気の進行を早めてしまう恐れがあります。
高血圧で有る場合は、胸椎に現れます。

調整は可能ですが、日々の生活習慣から作られた要因が多いので、今一度、生活習慣を見直す必要があると思います。

※妊娠中は高血圧になり易いですが、これは正常で、むしろ、低血圧になる方が危険です。
その場合は、病院の受診をオススメします。

●冷え性

女性に多い症状であり、非常に多い症状なだけに、それだけ軽視され易い症状の一つです。
整体学的に観ても「冷え=生命力の低下」として非常に危険視しています。

冷え性の原因は様々ありますが、一つは低血圧があります。

現代で多い原因は、汗をかく機会が極端に少ない事が言えます。

汗をかく事は、身体の温度調節であり、新陳代謝です。
人の体温が常に一定に保たれているのは、温度調節機能が備わっており、汗をかく事は温度調節の機能を活発にさせ、老廃物を排泄する機能の新陳代謝が活発に働きます。

温度管理が徹底されている環境に長期的にいると、身体は汗をかいて温度調節をする必要性が無くなります。
また、女性は汗に対して、メイクが落ちる!臭いが気になる!などの理由で、汗をかく事を嫌がる方も多く、”汗をかかない過ごし方”といってメディアでも情報を発信している事から、汗が“汚い物”、“不潔”というイメージが助長していると感じます。

汗をかかない生活を続けると、温度調節の機能も衰えて、新陳代謝も衰えてきます。
近年は不妊治療をする方も増加傾向にありますが、この冷え性も関係していると考えています。

夏場にいかに“汗をかける身体を造るか”が、冷え性の改善の第一歩です。

●便秘

便秘も冷え性同様、女性に多い症状です。
排便が毎日出る事が良いとされてますが、一日に一回、二日に一回と、個人差はありますが、定期的な周期で排便が行なわれていれば、便秘ではありません。
排便が一日に数回あって、残便感が残るようだと便秘と言えるでしょう。

便秘には”器質性便秘”と”機能性便秘”があります。

・器質性便秘
病気などので大腸が変形して便が通りにくくなる事で起きる便秘。

・機能性便秘
大腸の働き(蠕動運動、括約筋の伸縮など)が正常に働かない事で起きる便秘。

一般的に多い便秘は“機能性便秘”であり、便秘が起こる原因は様々ですが、食べ過ぎ、便意を我慢する、等が挙げられます。

我慢して便を大腸内に留めてしまうと便意が無くなり、これを何度か繰り返すと、こんどは便意があっても蠕動運動や括約筋の伸縮が正常に働かなくなります。
便中の水分は大腸に吸収されるので便はますます固くなり、便秘はさらに深まります。
これが機能性便秘の大きな特徴で、「習慣性便秘」とも言われます。
機能性便秘は自分の排便の習慣が招いた症状なので、排便を定期的に行う習慣を再びしっかり作れば、容易に改善できる症状でしょう。
下剤などは、便秘の症状を悪化させてしまうので、オススメはできません。

便は老廃物であり、身体にとって毒素になります。
無意味に溜め込んでも身体には悪いので、早期改善したほうがよろしいでしょう。

●下痢

整体学的から観ると、「下痢」は、身体にとって不要と感じた異物を排泄している手段の一つです。

人間の身体には、不要と感じた物を排泄する能力“防衛本能”が備わっており、「下痢」は悪い物や病気ではなく、正常な反応だと観ています。

症状を止める事はせず、出し切る事を良しとしています。
腸は心理的影響を受け易く、ストレスなどで下痢になる事もありますし、胃に負担が掛かっていても下痢は起こり易いです。

●胃痛・胸やけ

整体学的に観ると、胃が疲れている事が言えます。
胃が疲れる原因は主に、食べ過ぎやストレスからくる事が多いです。
胃は精神的ストレスの影響を受けやすい部位でもあります。
胃痛・胸やけなどの症状は、胃からの休息を要求しているサインです。

吐き気や嘔吐を伴う場合も、下痢と同様で、排泄手段の一つだと観ており、症状を止める事はせず、出し切る事を良しとしています。

無理に食べずに胃を休ませる事が必要です。

Copyright(c) 2014 四日市整体院. All Rights Reserved. Design by http://f-tpl.com