■整体から観た各種症状の解説

●肩こり

「肩こり」日本人にとってはメジャーな症状ですが、メジャー過ぎるが故に“肩こりになる原因”という部分が曖昧で、症状も様々で原因も様々あります。

1:腕の酷使による疲労からくる肩こり
2:眼精疲労からくる肩こり
3:精神的ストレスによる神経性の肩こり
4:食べ過ぎによる肩こり


現代ではデスクワークの普及により1と2のセットの肩こりは多いですが、3からくる症状も増加傾向にあると感じます。
“怒り肩”、“肩を落す”といった心理面を表しやすい部位でもあります。

4からくる肩こりはあまり知られていません。
現代は飽食の時代と言われるほどに、食の種類・量・質ともに溢れており、食べ過ぎによる栄養過剰になっている現代人が多いです。

“押す”、”揉む”といったマッサージ的な処置が施され易いですが、どの種類からくる肩こりなのかを特定する事が重要と言えるでしょう。

●腰痛

「腰痛」も肩こり同様、日本人にはメジャーな症状ですが、腰だけの問題ではありません。

腰は“体の要”であり、行動の起点となる部分であり、衰えるのが早い部位でもあります。

整体学的観点での腰痛とは、腰椎だけの問題でなく骨盤も関係しています。
腰椎は5つの椎骨で構成されており、その椎骨一つ一つに意味があり、得意としている動きがあります。
骨盤の傾き、どの動きで痛みが生じるのかを確認する必要があります。
整体では、腰椎部の筋肉の弾力を重要視し、弾力が低下した腰は腰痛を起こし易く、骨盤の角度(傾き)に大きく影響してきます。

肩こり同様で、闇雲にマッサージなどの処置でなく、原因が何か?を特定する必要があります。

●ギックリ腰

西洋医学では“急性腰痛”と診断されるようですが、「ギックリ腰」は俗称であり正式名称ではありません。
正式名称は“筋筋膜性腰痛”と言われ、海外では”魔女の一撃”と言われるほどの急激な痛みが生じる症状になります。

立つ瞬間、荷物を持ち上げる瞬間、くしゃみをした瞬間など、何かの動作をする際に起き易い症状です。
本来、腰椎の5つの椎骨は一つ一つが自由に動くのが理想ですが、長期的な筋肉疲労が蓄積することで硬直を起こし、腰の可動性を阻害します
その状態が長期的に続くと、何かの動作する瞬間に起き易くなります。
無理に動かずに安静して頂く事が重要です。

日頃から、腰の疲労を溜めないようにする事が予防策になります。

●四十肩・五十肩

「四十肩:五十肩」はその名のとおり、40代、50代に起こり易い症状で、西洋医学では、肩こりの一種と捉えており、肩こりと同じように処置してしまうようです。
整体では「四十肩・五十肩」は、一般的な肩こりとは別物と観ており、長期的にわたる筋肉疲労が主な原因として挙げられます。

放置していも改善する事はありません。
動かす事をしないでいると、肩関節の石灰化が進行して、より一層、動かしにくくなるので、痛くとも動かす事を心掛けて下さい。

●坐骨神経痛

お尻から大腿部(太もも)あたりにかけて、痺れる様な痛みが伴う症状です。

“イスに座る”、“長時間の車の運転”などの同じ姿勢を長時間、維持する機会が多いと成り易いと言えるでしょう。
腰の筋肉疲労が主な原因であり、慢性的に腰の疲労が蓄積されると、骨盤・股関節の可動性が悪くなり、お尻~太ももに波及する事で起こるとされています。
進行すると、ふくらはぎ辺りまで痛みを伴います。

日頃から腰の疲労を取り除けば、解消される症状です。

●椎間板ヘルニア

「椎間板ヘルニア」は診断名ではなく、俗称になります。

椎間板とは、椎骨一つ一つが干渉しないように“クッション”の役割を果している緩衝材になります。
ヘルニアとは「定位置からずれる」という意味で、「椎間板ヘルニア」とは、椎間板が定位置からずれて、神経に触れる事で、痺れや痛みを起こしている症状になります。

整体が椎間板ヘルニアを治療する事は医療関係法規上、医療行為にあたるので出来ません
西洋医学的な処置は、痛み止め・湿布などで症状の緩和、症状が酷いと手術やブロック注射をするケースもあるようです。
整体から観ると、“発症するだけの原因”が存在するわけですから、そこが解明できれば症状の緩和もできると思っています。

●膝痛

膝は伸ばす(伸展)・曲げる(屈曲)という動作をする部位であり、人体において一番不安定な作りになっている為、前十字靭帯・後十字靭帯・内側側副靭帯・外側側副靭帯の4つの靭帯が補強して出来ています。

膝の痛みの原因は、腰や骨盤・股関節に異常を抱えている事が多く、腰に異常があると身体を捻る時に、“捻る”動作を膝で補う事で負担が掛かります。
本来、膝は“捻る”という動作をする部位ではないので、横からのストレスに対して非常に弱い構造になっています。

膝の痛みで代表的な変形性膝関節症は、完治することは非常に難しいでしょう。
膝に痛みを抱えている場合は、腰椎・骨盤・股関節・膝蓋骨(膝関節)・足首を診る事になります。

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