博士 | 「このゲームは、女の子を3人選んでパーティを組むのぢゃ」 |
助手 | 「へえ、バストアップ画像で髪を揺らすなんて芸が細かい作品ですね」 |
博士 | 「いいところに気がついたの! これこそ、先程君の質問した『業界初!アクティブウインズシステム』ぢゃよ」 |
助手 | 「あの…これって 4コマで髪を動かしてるだけ ですよ」 |
博士 | 「君の目は節穴かね?良く見なさい、服の裾が揺れとるぢゃろ!! 『アクティブウインズシステム』 の名の通り、風が吹いてるように見える。 これぞまさしく業界初の超システム」 |
助手 | 「…」 |
博士 | 「まったく、これなら どんなゲームでも新システムが作れるぞ」 |
助手 | 「は…博士、大変です。プレステがバグったようなのですが!」 |
博士 | 「いや、大丈夫なようぢゃが…?」 |
助手 | 「だって博士。このポリゴンキャラクターの造形を見てくださいよ」 |
博士 | 「いやいや、コナミの技術力ではこれが限界のポリゴン数なのぢゃよ。 気にせずプレイしなさい」 |
助手 | 「でも、ポリゴン数が「FIST」以下…!!」 |
(プスッ!) | |
助手 | 「…アレ、ナニガアッタノデスカ?」 |
博士 | 「ははは、気のせいぢゃろ。 さあ、これから全部で11話まで続く壮大な物語の始まりぢゃよ」 |
助手 | 「…」 |
博士 | 「…」 |
助手 | 「あの…博士。全然、次の画面が出てきませんよ。 もしかしてフリーズしてしまったんではないでしょうか?」 |
博士 | 「はっはっは、大丈夫。もうちょっと待ってみなさい」 |
助手 | 「…」 |
博士 | 「…」 |
助手 | 「やっぱりフリーズじゃないですか?」 |
博士 | 「ほら、ナウローディングの画面が出てきたぞ」 |
助手 | 「あ、でも、またブラックアウトしましたよ。またローディングってことですか?」 |
博士 | 「おそらくロード時間に関しては、数あるプレステのゲームでもナンバー1ぢゃろう。 もちろん遅いという意味でな!」 |
助手 | 「…何かプログラム内でおまじないでもやっているんですか? それとも、プレステのメモリを一切使ってない とか…」 |
博士 | 「それが冗談に聞こえないのが困った所ぢゃのう。 で、実際にキャラクターを動かしてみた感想はどうかね?」 |
助手 | 「なんだか移動画面はファ○ナルファ○タジー8みたいな雰囲気ですね。 困ったことに 本家以上に操作しづらい ですけど」 |
博士 | 「ほらほら、そんな事言ってる間にも敵が現れて戦闘になったぞ」 |
助手 | 「…??? あの、博士。そのままの画面でキャラが動いているんですが…。 もしかしてリアルタイムアクション戦闘なのですか?」 |
博士 | 「そう、移動画面上でアクション戦闘を行う のぢゃ」 |
助手 | 「だーっ、奥の方に行ったらキャラが小さすぎて見えませんよ!!」 |
博士 | 「つまり要約すると、 1・異常に小さいキャラで 2・判別不能な当たり判定で 3・敵が高速移動で逃げまくる 4・そのうえロックオン機能が無い バ○オハザードという感じの戦闘なのぢゃよ」 |
助手 | 「そんなの、どーやって敵に勝てっていうんですか」 |
博士 | 「優秀な味方が勝手に倒してくれるから大丈夫。 プレイヤーは 回復と逃げに専念すればいい という親切設定!」 |
助手 | 「ストレス溜まるだけの戦闘システムってことですかい!」 |
(…5分後…) | |
助手 | 「あの…つらすぎるんで止めていいですか?」 |
博士 | 「こらこら、まだ1話目も終わっておらんぞ」 |
助手 | 「もうどうでもいいです。博士が要約して紹介すればいいんですよ」 |
博士 | 「まあ、ワシも半分泣きながらプレイしたから分からんでもないが…。 しょうがいないな、要点をかいつまんで話してやるとするか」 |