正義のひき逃げをぶちかませ!
タツノコファイト
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昔懐かしのタツノコプロのヒーロー達が、何故か格闘ゲームになって戻ってきたという1本。
メタルフィギュアや豪華パンフレット等などがセットになっている「タツノコファイトミレニアムBOX」なんてのもあったそうで、郵便振替用紙\4,500が同梱されております。(^^; 当方はぼーっとしているうちに申し込み期限を過ぎてしまったのですが、完全受注生産との事で、高価な限定版を設定して店頭の肥やしにするよりはよろしいのではないかと思いますです。 登場キャラはガッチャマン(の大鷲のケン)、キャシャーン、ポリマー、テッカマン、当該タイトルオリジナルのヴォルター。
当該タイトルの特徴として、ムービー系が非常に充実しているというのがあります。むしろムービーのおまけに格闘ゲームがついているという説があるくらいで、懐かしのオープニング・エンディングのテロップ無しバージョンやアイキャッチはもちろん、佐々木功氏や堀江美都子さんの楽しいオリジナルお歌付きのタツノコファイト専用OP&ED、最初からあったかのように電光石火ヴォルターのOP(高層ビルを破壊、倒壊させまくるという今のご時世的にはちょいとヤバげな内容)&ED(そもそも変身ヒーロー扱いではあるヴォルターの変身後しかゲームには登場しないので、変身前関係の絵を見ても意味がよくわからない(^^;)も付いてきます。(^^;; オリジナル系の作画は良いと思うので当方的には気に入っていますが、実はオープニングの尺がお歌より若干長いのでOP開始数秒間は無音でびっくりしたのは秘密です。(--;; でもってオリジナルストーリーも一応用意されていまして、それによると青年科学者バッテリングさん達のグループが次元の壁を乗り越えてパラレルワールドに接続する次元移動装置を発明、さっそく使ってみたらよりによって悪霊&妖怪大集合なジャレイザー帝国に接続。思わぬお客に大喜びの魔王ドクサイバー様は次元移動装置を強奪し、他の世界に侵攻を始めたのです。(^^; ところが好事魔多しとでもいいますか、他の世界にも悪の怪人・組織・帝国・軍団がありまして、悪のあるところには正義のヒーローとやらもいるのでありました。(^^;;
格闘ゲームらしく各種モードはいろいろ用意されているのですが、最初はメインの5キャラしか使えないので、キャラを増やすために(^^; とりあえずは「ストーリーモード」から開始です。 ストーリーモードではメインの5キャラのうちから1人選んでプレイすることになります。
こうしてと「ギャラリーモード」にガッチャマンのOPとEDが追加され、「フリーバトルモード」&「トレーニングモード」で敵キャラ・ベルクカッツェと追加キャラ・白鳥のジュンが使用できるようになります。
もっとも敵キャラ・追加キャラは「ストーリーモード」では使用できないので、実は同キャラ戦有りでラスボス無しの15連戦の「フリーバトルモード」の方がゲーム的にもプレイ時間的にもメインだったりします。 メイン5キャラでクリア後には「ファイナルストーリーモード」なるものも出現、ダークインフェルノ作戦の真の目的(太陽のマイナスイオンを集めることだそうですが、はて? (^^;;)とまた戦闘を5人分ばかりこなした後にラスボス(こちらからはメイン5人のうちから好きなのを選択)が登場、クリア後には「ギャラリーモード」にタツノコファイトのOPとEDが追加され、「フリーバトルモード」&「トレーニングモード」で最後のキャラ・ラスボスが使用できるようになるのでありました。(^^; まあこんな感じでいろいろ盛りだくさんな当該タイトルですが、格闘ゲームとしてみた場合は良くも悪くも大味でアバウトで、キャラ性能格差がかなりあるゲームだったりします。(^^; また近距離戦の詰めの甘い格闘ゲームにありがちな、飛び道具>>>>>>リーチの長い技>>>>>>通常技という図式が成り立ち、飛び道具の強いキャラが遠めからマシンガンモードに入るだけで、一部のキャラは成す術もなく大ピンチ状態に陥ったりもします。(^^;; でもって一応各キャラそれぞれある程度原作の技や設定を引き継いでおり、それの恩恵を受けているキャラ、おもいっきり足を引っ張られているキャラの差も顕著です。(--;; 当方の場合、フリーバトルモードでカーソルがデフォルトであっている大鷲のケンを何気に選んで始めたら、一人目のポリマーに瞬く間に撲殺されてしまい(^^;;、CPU強ええ! と思ったら、何の事はない大鷲のケンが弱くて、ポリマーが強いのでありました。(--; 当該ゲームは、基本的に技が弱攻撃の連打くらいしか連続で繋がらず、ごく一部のキャラの弱必殺技がキャンセルに使える(確信なし(--;)くらいなので、単体技の性能がキャラ性能に直結します。 で、大鷲のケンの場合。出はまあまあ早い飛び道具を持っていますが、何せブーメランなので戻り(攻撃判定なし)の隙が大きく、飛ばせたら墜とされる(自分が)という感じです。(^^;
弱だと隙は少ないですが飛距離も数mといったところで威力もしおしお。
まあ、ガッチャマンは5人で1セットだからね…、と逃げたい所ですが、大鷲のケンのコンパチブルであるところの白鳥のジュン(技の構成はケンとほぼ同じ)が、スピードがあって技の隙が少なく、比較的技が繋がってキャンセルもかかる分、ケンの3倍は強いです。(^^;
通常技もシンプルなのはいいのですが、キャラ全体からみるとリーチは平均以下。もっともスタンダードを目指したところ、他キャラがスタンダードを逸脱しまくったので相対的に見て弱くなったような悲哀が感じられるキャラです。 キャシャーンは、通常技は大鷲のケンと同等で2タイプの飛び込み系必殺技も少々扱いにくいです。が、当たっても有利にならないけれど、ガードされても不利にならない爆裂拳が強力で、しゃがんでいる敵にも当たるし、削れるし、対空にも使えるし、ゲージも溜まるし、こっちのパンチ部分にやられ判定も無いしで、飛び道具には勝てない事以外に特にデメリットがありません。(^^; 超必殺技の極太レーザーも超必殺技の中では屈指の使い勝手を誇ります。 キャシャーンの追加キャラとしては上月ルナさんが登場しますが、彼女は超必殺技の時に例の光線銃を撃つだけで他には特に何もしません。(^^;
なぜなら代わりにフレンダーが戦ってくれるからです。(^^;; サムライスピリッツのガルフォードと犬の関係と思えばわかりやすいと思いますが、ガルフォードとの最大の違いはやられ判定も犬という点です。(--;;
オリジナルのヴォルターは、原作の制約がない分(^^; 立ち強キックが2段蹴りになっていたり、しゃがみ大足が対空技になっていたりと通常技の構成が他キャラと違うのが特徴です。
ヴォルターの追加キャラは、ネオンという見た目色違いの女性キャラです。性能的には可も無く不可も無く、でも大鷲のケンよりは強いだろう(^^; ってな感じです。マニュアル曰く「その素性は謎に包まれており、明かされることはない。」そうですが、ストーリー部分をごっそりはしょっているのに素性も何もありません。(^^;; 破裏拳ポリマーは間違いなくこのゲームの最強格の一人で、強力で隙の少ない飛び道具、スクリューコマンドの必殺投げ、超必殺でオリコンもどきまで搭載しています。しかも複数ヒットする立ち強パンチの性質は、キャシャーンの弱爆裂拳とどっこい、しゃがみ弱キックの小足払いはリーチこそないですが、連打がきくのでリュウの地獄小足のような使い方が可能です。威力は中足払いぐらいありますが。(^^;
ポリマーの追加キャラ、南波テルは格好こそポリマーのコスプレをしていますが、全くの別キャラです。
で、前述の「設定におもいっきり足を引っ張られているキャラ」の悲哀を一身に背負っているのがテッカマンです。
テッカマンの追加キャラは天地ひろみ、ではなくアンドロー梅田です。声はクリカンではなく、悟空と同じとなっております。(^^;
追加キャラの中では唯一の男性キャラですが、彼でフリーバトルモードをクリアすると、梅田の代わりにひろみが入ったヒロイン大集合の一枚絵が出てしまいます。(--;;
「フリーバトルモード」で15連戦もしていると、「考えてみると3分の2は正義陣営だよなぁ、『そんなことで正義といえるの?』とか『破裏拳流こそ最強!』とか言ってみんなぶちのめしちゃっていいのだろうか?
というか正義って何だろう…」という気もしてきますし、仮にもタツノコさん側の公式見解としてのポリマーとテッカマンやガッチャマンの実力差は納得いきませんし、展開が単調&長すぎてダレてもきます。(^^;
もっともメインのムービーの画質は悪くはないが良いというほどでもないので、すでにビデオで持っているような筋金入りのマニアにはあまり喜ばれてはいないようです。(^^;
「ファイナルストーリーモード」のラスボスは、必殺技の削りや必殺投げの吸い込みまで無効にするバリアを持ち、超必殺技(画面全体飛び道具)をまともにくらうと60Hit、ガードしても体力ゲージの4分の1くらい持っていかれるという凶悪さを誇りますが、クリア後「フリーバトルモード」で使ってみると意外な事実が発覚します。 このラスボス、常に宙に浮いています。そのためかしゃがむことができません。が、下段のやられ判定が消えているわけではありません。しゃがめないので当然下段ガードもできません。(^^;;
となると強敵はフレンダーで、ほとんどの通常技がかすりもせず、立ち小足ぐらいしかまともにヒットしないという悲惨さ。
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