登場人物
おにいさん:教育テレビ独特の妙なハイテンションを維持する番組の司会者。本人いわく、若い頃は無茶もしたらしい。
ゴソタくん:ゴンタ君にあらず。番組のサポート役の毛むくじゃら。進化するとム〇クになるらしい。
お兄さん:やあ!みなさんこ〜んにちわ!(耳に手を当てる例の仕草)あれれ〜?みんな元気がないなあ・・・もう一度、こ〜んにちわ!(もう一回例の仕草)お!今度は元気に挨拶できたね!
お兄さん:さて、今月はRPG攻略強化月間らしいんだ。でもこんなコアな番組見るくらいの君たちだからDQとかFFの攻略なんて見飽きてると思う。だから今回はパック・インビデオ制作の釣りRPG、「うみのぬし釣り」を攻略しちゃうよ!
ゴソタ君:おにいさ〜ん、だからってなんでそんな誰も知らないようなマニアックなのを攻略するの?ていうか釣りRPGって・・・
お兄さん:他に言いようがないのさゴソタ君。それにこのシリーズは作品数だけならDQよりも多いんだぞ。さらにFC、SFC、GB、PSと色々な機種に展開してるんだ!
ゴソタ君:なんでそのわりにどマイナーなの?
お兄さん:・・・つまらないから
ゴソタ君:身も蓋もないねお兄さん。
ストーリー紹介
お兄さん:今回は4人家族のうちのお父さんを主人公にえらんで始めてみよう。誰を選んでも性能は全く変わらないけど、ストーリーが全く違うんだ。だから主人公を変えて4回クリアするのが正しい遊び方なんだ。
ゴソタ君:でも何でよりによってこんなしょぼくれた親父えらぶのさ?せっかく12歳のお兄さんの大好きなつるぺた系の・・・
お兄さん:そういう危ない台詞をはいてるとスクラップにされちゃうぞゴソタ君。それに12歳にもなって絵本の内容を真に受けるような危ない電波幼女、こっちから願い下げだよ。それに僕はつるぺた好きなんかじゃないぞ!むしろちょっとふくらんできたぐらいの・・・
ゴソタ君:話が脱線してるよお兄さん!
お兄さん:はっ!・・・いけないいけないあやうくそっち系の話題になるところだった・・・気を取り直してストーリーを紹介するよ。
ゴソタ君:どんなお話なの?
お兄さん:うん。あるときこのおや・・・もといお父さんは一通の手紙を受けとるんだ。その手紙にはこう書いてあったんだ。
「海のぬしを求めて」
拝啓 釣り人は、だれしも大物を夢見ます。私「海のぬし」が夢をかなえます。貴方の挑戦をお待ちしています。 敬具
ゴンタ君:・・・こんなの真に受ける人がいたら、ただのき〇がいだね。
お兄さん:はっはっは・・・そう言う放送禁止用語を教育テレビで使ってはだめだよ。それにこのお父さんはきっちり信じて旅立つんだし。
その1 旅立ち
お兄さん:さて、そういうわけで海の主の挑戦を受けて旅立つことになったお父さん。果たして彼の前に立ちはだかる数々の障害を乗り越え、うみのぬしを釣り上げることが出来るのか!?
ゴソタ君:家族はとめたりしないの?ていうか普通は止めるんじゃない?働きもしないで海の主を釣りに行くじゃあただのき〇がいだよ。
お兄さん:はっはっは・・・それを言ったらゲームが始まらないじゃないか。それにこのお父さんはきっと家族に疎まれていたんだろう。
ゴソタ君:なんで?
お兄さん:所持金100円だし。
ゴソタ君:35歳の所帯持ちの所持金じゃないね。じゃあ体の良いやっかい払いなのかな?
お兄さん:そうかもしれないね。まあそのぶん物価も東南アジアとためはれるくらいに安いから平気なんだよ。
その2 港周辺
お兄さん:さあまずは港周辺を攻略だ!
ゴソタ君:長い前振りだったね。
お兄さん:(無視)まず家を出るとまあいかにも最初の町と言った感じに色々な店がある。釣具屋と宿屋、それに魚屋・・・
ゴソタ君:魚屋?
お兄さん:そう、この世界では基本はキャッチアンドセールなんだ。すなわち釣ったら売る!
ゴソタ君:じゃあ高級魚を釣って売れば大儲けだね。ってそんなに簡単に高級魚が釣れるわけないか。
お兄さん:いや、釣りの世界に高級魚も低級魚もない。釣り易さに差はないよ。それにこの世界の魚屋のほうもそんなことは気にしない。
ゴソタ君:そうすると全部同じ値段?
お兄さん:いや。この世界では魚の値段は大きさのみで決まるんだ。それに買い上げ価格も10円とかだったりするからそんなに儲けもでない。
ゴソタ君:大陸チックだね。
お兄さん:まあそんなところだね。さあ、早速釣りに行こう。
ゴソタ君:うん。港の南の方だね。
ナレーション:やっとで本題である釣りに進んだお兄さんとゴソタ君。おやおや、どうやら釣りの前にまたなにか起こったようですよ。
ゴソタ君:・・・これはなに?
お兄さん:まあ一応はRPGだからね、モンスターがつきものなのさ。幸いそいつはドラクエで言うスライムみたいな雑魚だから簡単に倒せるよ。
ゴソタ君:そうじゃなくて、なんでフナムシなんだよ!?
お兄さん:あれ?言ってなかったけ?この世界では敵=野生動物だって。
ゴソタ君:それに能力値が体力しか表示されないんですけど・・・
お兄さん:ああ、その体力は満腹度と攻撃力もかねているからね。だからこの体力というのは激しい運動・・・泳いだりカヌーを漕いだりすると減っていく設定になっているんだ。さらにはRPGにいくつかある永遠の謎の一つにも対応している。
ゴソタ君:謎って?
お兄さん:ほら、よく言うだろ?「何故RPGの主人公は残りHP1の瀕死の重傷を負ったままでも普通と同じだけの能力を発揮できますか?」って。その点この作品では体力が減っていくと連動して攻撃力も下がって与えるダメージが減っていくんだ。つまり一度負けだしたら逆転は不可能なわけだね。
ゴソタ君:人生と一緒だね。
お兄さん:そういうことだね。さて、ごたくはこれくらいにして早速攻撃だ。
ゴソタ君:そうだね。ところでさっきからたたかうを選んだら動き回ってるこの白い点はなに?
お兄さん:さっきすでに選んでたのかい!?しかもほっといたから半端じゃないスピードになっているじゃないか!?
お兄さん:この作品ではたたかうを選ぶと白い点が動き回る。これが敵のグラフィックと重なった瞬間に決定ボタンを押すとダメージが与えられる。それに命中した場所によってダメージが3段階にわかれてるんだ。
ゴソタ君:でもこんな馬鹿みたいなスピードで動く点をどうやって止めるのさ?
お兄さん:う〜んほっとけばほっとくほどスピードが上がっていく仕様だからねえ・・・勘で止めるしかないね。
ゴソタ君:じゃあ、ポチっと。
フナムシ:イテェ・・・
ゴソタ君:・・・
お兄さん:お、見事に命中したね。
ゴソタ君:・・・いま、フナムシがしゃべったような・・・
お兄さん:ああ、敵に攻撃が命中すると苦痛の叫び声をあげる仕様なんだ。悲痛な声が股間をうずかせると思わないかい?
ナレーター:お兄さんたちはこの後釣りをして魚を釣って魚屋に売ってお金を貯めました。・・・え?肝心の釣りのシーンはどうしたのかって?ああ、それはお兄さんいわく「つまんないからカット」だそうですよ。そしてとうとう船をチャーターして海へでたようです。
その3 海
ゴソタ君:それにしても100円で船がチャーターできるなんて、やっぱりこの世界の物価は半端じゃなく安いね。
お兄さん:まあただの漁船だしね。それくらいが相場なんだよ。
お兄さん:さあ、海には今までは出てこなかった魚がたくさん出てくるようになるから頑張って釣るんだ!敵も強くなるから気をつけるようにね。
ゴソタ君:あれ・・・?なんか異様に釣りづらい魚が・・・
お兄さん:ああ、カイワリだね。
ゴソタ君:カイワリ?
お兄さん:釣りをやらない僕が言うのもなんだけど、カイワリっていうのは釣っても10円にしかならないような大きさのくせに黒鯛の3倍は釣り上げるのが難しい魚だよ。
ゴソタ君:じゃあ釣らなくても良いの?
お兄さん:図鑑を完成させる気がないならね。めんどくさいだけだし。
ゴソタ君:あ、イルカさんだ!早速近寄って・・・
お兄さん:近寄っちゃだめだ!・・・あ、もう遅いか・・・
ゴソタ君:・・・敵だったの?
お兄さん:言ったろ?野生動物は皆敵だって。仕方ない。鼻が弱点だからそこに銛を叩き込むんだ。
ゴソタ君:グリー〇ピースを思いっきり敵に回してるような・・・
お兄さん:気にしない気にしない♪
その4 そして外洋へ・・・
お兄さん:ついに海の主が住んでいる外洋についたね!
ゴソタ君:途中で鯨に襲われたり津波に襲われたりしたけどね。
お兄さん:この広い海では奴らも所詮は雑魚敵だからね。流石は無限に広がる大海原は違うね。
ゴソタ君:ってかなんでこの親父一人で相手できるんだか・・・
お兄さん:海の漢は強いんだよ。それはそうと、早速海の主を捜すんだ。
ゴソタ君:どうやって?
お兄さん:釣具屋でさっき買った方位磁石を使うんだ。ほら、針が指している方向に海の主がいるはずだ。
ゴソタ君:方位磁石で探すって・・・海の主には磁石でもついてるんだろうか・・・
お兄さん:そういうことは気にしない気にしない♪
ナレーター:とまあいろいろあってついにお兄さんとゴソタ君はひときわ大きな魚群を発見したようです。
お兄さん:やあついに海の主を発見したね。彼を釣り上げればこのシナリオはクリアだ。
ゴソタ君:偉く長い道のりだったね。
お兄さん:さて、そろそろ時間だね。今回はこの辺で終わりだ。感動のエンディングは自分で確かめて欲しい。では、ま〜たら〜いしゅう〜ばいば〜い
ゴソタ君:・・・もしかして、クリアしてない?
すんませんでした。クリアもせんと攻略本を見て書きました(by筆者)