日本の地図を広げると標高が高くなっているてっぺんは○○山か△△岳、少ないですが一部に××峰と名付けられています。御在所はどうでしょうか。最も信頼できる国土地理院地図によれば「御在所山」。ところが他の鈴鹿セブンマウンテンはすべて”岳”。 では”山”と”岳”はどう違うんでしょう。広辞苑によれば”山”とは土地の隆起した所。”岳”は高くて大きな山。すなわち山のなかである程度の標高以上が岳とよばれるのでしょうか。しかし日本でいちばん高い富士山は岳ではなく山です。 これでは説明がつきません。御在所がどちらにあてはまるのかはわかりません。 また別の説明によれば山は単独峰、一方”岳”は山脈で連なっている山のこと。この説明では御在所は完璧に”岳”に当てはまります。歴史こばなし第五集のなかで、国土地理院の方の話で山脈の中で主峰となるのが”山”としているが、たとえば赤石山脈の「赤石岳」、木曽山脈の「駒ヶ岳」などは説明がつきません。また別の説明ではおだやかな女性的な山容が”山”。ごつごつした岩肌があり嶮しい男性的な山容が”岳”ともありました。言葉のイメージ的にはむしろこちらが納得できます。この説明でも御在所は完璧に”岳”。山容からすると鈴鹿セブンマウンテンの入道岳のほうがむしろ山です。 では現地の標識はというと、すべて”岳”になっています。 |
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